タンパク質の構造
これまで何度か、タンパク質の役割と必要性について書いてきましたが、そもそもタンパク質が何かということをもう少しだけ細かく書いてみようと思います。
たんぱく質はアミノ酸が連なってできています。アミノ酸は、低分子と言って少ない原子でできています。たんぱく質は、低分子のアミノ酸が連なってできたもので、何らかの役割を持っています。アミノ酸は20種類あり、たんぱく質は20種類のアミノ酸が、たくさん連なってできており、少なく見積もっても10万種類以上あると言われています。
と、文字で書いてもイメージしにくいので図にしてみました。図にしてもわかりにくい気がしますが、大事なところなので抑えておきましょう(b´∀`)ネッ!
アミノ酸の構造
まず、アミノ酸は、アミノ基とカルボキシ基が合わさってできています。スイヘイリーベーと覚えた方もおられると思うように、かなり小さい単位まで分解された状態です。?につながる部分に20種類(パターン)の分子がつながります。?以外のアミノ基やカルボキシ基は同じ構造です。必須アミノ酸とかいわれるやつは、?部分が違うだけなんですね。
アミノ酸とカルボキシ基を持つものをアミノ酸といいます。これがアミノ酸です。
タンパク質の構造(ペプチド構造)
はい、「いや━━(;゚Д゚)━━ン!!」と、叫ばれた方もおられるかと思いますが、わかりにくそうな気がしますが、実はそんなに難しくないので、ゆっくりついてきてもらえればと思います。
まず、上の段は先程説明したように20種類あるアミノ酸のうちの3つです。タンパク質を食べると、最終的に上記のアミノ酸のように20種類のアミノ酸に分解されます。といってもまんべんなく、20種類のアミノ酸に分解されるわけではないです。
少しややこしいのが、すべてのタンパク質に20種類のアミノ酸がバランスよく入っているわけではないんですね。この配合比率が、アミノ酸スコアと呼ばれるやつなのですが、ややこしくなるので、今回はその話は置いておきます。
たくさんのアミノ酸が繋がってタンパク質になる
下の段はバラバラのアミノ酸が結合した状態です。アミノ酸がバラバラの状態であっても意味がないんですね。たくさんのアミノ酸と繋がって役割が発揮されます。
色んなアミノ酸がつながったものをペプチドといいます。さらに、3つだけでなく、10個、100個、1000個とたくさんつながったものをポリペプチドと言います。コラーゲンペプチドというのも、いくつかのアミノ酸がつながった状態ですね。
さらに、ペプチド&ポリペプチドのようにいくつものアミノ酸が繋がって、繋がっただけでなく、なんらかの役割を持ったものを“タンパク質”と呼びます。役割がないものは、どんだけ繋がってようがポリペプチドです。(役割がないというより、役割がわかっていないだけのものもあるかもしれないですね)
アミノ酸はレゴブロックのようなもの
たくさんのアミノ酸が繋がって、“タンパク質”になったものが、10万種類以上あると言われています。
タンパク質ヤベー(゚A゚;)ゴクリ
10万種類と聞くと考える気が失せますが、タンパク質の構造自体は至ってシンプルだということがおわかりいただけたと思います。
レゴで考えると、1つのブロックがアミノ酸で、たくさんのブロックを組み立てて作った家が、タンパク質みたいな感じですね。ブロックだけでは意味がなく、無限に繋がっているだけでも意味がなく、家のような役割を持ってはじめて意味が生まれるわけですね。
食事はタンパク質の分解作業
レゴブロックを例に、タンパク質がアミノ酸でできた家と書きましたが、タンパク質を食べるというのは、レゴブロックでできた家を分解する(解体)のに似ています。分解したブロックを再利用して、新しく別のものを作るんですね。レゴブロックのように、車や飛行機やお城なんかに作り治せるわけです。その数およそ10万パターンm9( ゚Д゚) ドヤ!
酵素を食べてもあまり意味がないというのは、酵素も米や小麦、肉、魚のように、アミノ酸でできたものだから、食べるとアミノ酸にまで分解されるので、酵素自体の効果が持続するわけではないということですね。
だからタンパク質が必要
以前の記事でも書いたように、タンパク質はいろんな役割があり常に分解されているので、タンパク質を摂らないとアミノ酸が不足していきます。アミノ酸が不足していくと、新しいタンパク質が作れないので、カラダはどんどん衰えていきます。
これまでは、レゴブロックを例にしてきましたが、皮膚や筋肉、髪や爪、内臓などなど、カラダを構成するものはタンパク質で作られています。レゴブロックで家を作りはじめて、途中でブロックが足りなくなったら、、、_| ̄|○ il||li
ですよね。レゴブロックのお家であればまだ我慢できますが、皮膚や筋肉が途中で足りなくなったらと思うと、恐怖ですよね。さらに、年を取れば取るほど、消化速度や合成速度が衰え、分解されていくので、、、((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
まとめ
最後は怖い話になりましたが、タンパク質をなんで摂らないといけないかということが、おわかりいただけたかなと思います。アミノ酸というカラダをつくるブロックを用意するためにタンパク質を摂らないといけないんですね。
でも、それだったら、タンパク質じゃなくてアミノ酸をとったらいいんじゃない?と思われた方もおられると思いますが、その話はまた次の機会にでもかけたらいいなと思います。
タンパク質しっかり摂りましょうね!