貧血の原因もタンパク質不足?
今回は、貧血の原因不足もタンパク質不足というお話です。
輸送たんぱく質の代表的なものはヘモグロビンです。ヘム(鉄)グロビン(タンパク質)でヘモグロビンと呼びます。ヘモグロビンは、赤血球の中にあり酸素を全身に運んでいます。
貧血の原因として、鉄不足がよく知られていますが、タンパク質不足による非鉄欠乏貧血という症状もあります。現代日本人は、非鉄欠乏貧血が増えていると言われています。理由は、米食からパン食に変わったことが原因だと言われています。米に含まれている必須アミノ酸の一部(タンパク質)が、パンや麺などの小麦には含まれていないことや、そもそものタンパク質の摂取量が減っていることが原因だと言われています。
サプリや鉄の多い食品を食べていても、貧血が治らない方はタンパク質が足りていない可能性があります。
輸送タンパク質には、ヘモグロビンのように酸素を運ぶものだけでなく、脂質やコレステロールを運ぶタンパク質もあります。
プロテインはタンパク質の役割の1つ
たんぱく質の役割として一番知られているのが収縮たんぱく質です。その名の通り収縮性を持つ繊維状のたんぱく質で、筋細胞(筋繊維)には、収縮たんぱく質が詰まっています。この筋細胞でできた筋繊維が切れると、切れた部分を筋サテライト細胞が補修し、繰り返すことで筋肉が大きくなっていきます。筋繊維の束が切れることを肉離れといいます。
筋繊維は切れやすいので多くのタンパク質が必要なんですね。
タンパク質の役割
「タンパク質というと筋肉つけるためでしょ?」という方が非常に多いので、それ以外で、「それもタンパク質だったんだ。」というものを4つ取り上げてみました。貯蔵タンパク質や調節タンパク質に関しては、誰もが知っているようなものがなかったので、わかりやすく説明できるようになったときにでも、また書いてみますね。
気になる方は、ぜひぜひご自身で調べてみてくださいませ。
- 酵素たんぱく質 生体内反応の触媒
- 構造たんぱく質 結合組織、細胞間などの構成成分
- 収縮たんぱく質 筋肉の収縮、細胞の運動に関与
- 防御タンパク質 整体の防御反応に関与
- 輸送タンパク質 物質輸送に関与
- 調節タンパク質 代謝調節に関与
- 貯蔵タンパク質 栄養