プロテインスープは何で選ぶ? ランキングの前に知っておきたい5つの視点
「プロテインスープ ランキング」と検索して、この記事にたどり着いた方へ。
正直に言います——この記事にランキングはありません。
私たちKOREDEは、もしかしたら世界で初めてかもしれないプロテインスープの専門メーカーです。他社さんの商品に点数をつけて「うちが1位です」と書くのは、やっぱりフェアじゃない。どう書いてもポジショントークになってしまいます。
その代わり、プロテインスープ専門メーカーとして、5年以上プロテインスープを作り続けてきた立場から、選ぶときに本当に見てほしいポイントを5つお伝えします。
ランキング記事を何本か読んだ後にこの記事を読むと、「あ、ここを見ればよかったのか」と思うことがあるかもしれません。逆に、まだ何も調べていないなら、この5つの視点を持った上でランキング記事を見てみてください。見え方が変わるはずです。

そもそもプロテインスープって何? 普通のスープと何が違うのか
プロテインスープとは、たんぱく質を効率よく摂れるように設計されたスープのことです。
普通のコーンポタージュのたんぱく質量は、だいたい2〜3g。対してプロテインスープは、商品によって10〜25gほどのたんぱく質が含まれています。もちろん数字には幅があって、この幅の違いに各メーカーの「考え方の違い」が表れています(これは後ほど詳しく書きます)。
もうひとつ、大きな違いがあります。
従来のプロテインと言えば、冷たくて甘いシェイクが主流でした。チョコ味、バニラ味、ストロベリー味——まるでデザートドリンクのようなラインナップ。それはそれで美味しいのですが、「毎日続ける」となると話が変わってきます。朝から甘いシェイクを飲むのがつらい。冬に冷たい液体はしんどい。そもそもプロテインを「飲む」という行為自体が、食事とは別の作業になってしまう。
プロテインスープはこの問題を「食事」に戻すことで解決しようとしています。温かくて、しょっぱくて(あるいは出汁が効いていて)、食卓に並んでも違和感がない。「プロテインを飲んだ」ではなく「スープを食べた」——その感覚に近いのが、プロテインスープというカテゴリです。
ランキング記事では分からない、プロテインスープ選びの5つの視点

視点1 — たんぱく質は「多ければいい」ではない。食事と一緒に摂るから意味がある
ランキング記事を見ると、「1食あたりたんぱく質○g!」の数字が大きいほど評価が高くなる傾向があります。25gより30g、30gより35g。数字で比べやすい分、つい「多い=良い」と思ってしまう。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
たんぱく質は、それだけを大量に摂っても体はうまく活かしきれません。
理由は3つあります。
① 咀嚼の効果
液体でたんぱく質を一気に流し込むのと、食事と一緒に噛みながら摂るのでは、体の反応が違います。噛むという行為は、唾液や消化酵素の分泌を促してくれる。さらに満腹中枢にも信号を送ってくれるので、食事全体の満足感が変わります。
プロテインシェイクを飲んだ後に「お腹は膨れてるのに、なんか食べた気がしない」と感じたことがある人は、これが原因かもしれません。
② ビタミン・ミネラルの吸収には脂質と糖質が必要
ビタミンA、D、E、Kは脂溶性ビタミンと呼ばれ、脂質がないと体に吸収されにくい。鉄分の吸収にはビタミンCが、カルシウムの吸収にはビタミンDが関わっています。そしてこれらのビタミンやミネラルは、たんぱく質を体内で合成・利用する過程でも必要になります。
つまり、たんぱく質だけを切り出して摂るのは、栄養学的にはちょっと片手落ちなのです。
③ だから「食事に足す」設計が合理的
朝食のトーストとサラダに、スープを一品足す。昼のお弁当に、スープを添える。糖質は米やパンから、脂質はおかずから、ビタミン・ミネラルは野菜から——そこにたんぱく質を底上げするスープが加わる。
この使い方をするなら、スープのたんぱく質量は10g前後あれば十分です。食事全体で帳尻が合えばいい。
逆に、1食30gのプロテインスープは「それ単体で食事を完結させる」設計です。忙しくて他に何も食べられないときには便利ですが、普通の食事と一緒に摂ると、たんぱく質だけが過剰になりかねない。
どちらが正解、ということではなくて。自分が「食事に足す」のか「食事を置き換える」のかを先に決めると、適切なたんぱく質量が自然と見えてきます。
※KOREDEはプロテインスープだけの”置き換え”は、推奨していません。
| 体重 | 運動習慣なし (体重×0.8〜1.0g) |
運動習慣あり (体重×1.2〜1.5g) |
1食あたりの目安 (3食で分散) |
|---|---|---|---|
| 50kg | 40〜50g | 60〜75g | 13〜25g |
| 60kg | 48〜60g | 72〜90g | 16〜30g |
| 70kg | 56〜70g | 84〜105g | 19〜35g |
普通の食事で1食あたり10g前後のたんぱく質は摂れているため、スープで10g足すと目安量に届きやすくなります。
視点2 — 「甘いか、甘くないか」は想像以上に大事
プロテインといえば甘い。チョコ、バニラ、ストロベリー、バナナ……長年プロテイン業界ではそれが常識でした。
プロテインスープもその延長で、実は甘い商品が存在します。フルーツ風味のスープ、ポタージュ系でも砂糖を加えたもの。「スープなのに甘い」という組み合わせは、単体で飲むと意外に美味しかったりするのですが、問題は食卓に並べたときです。
ごはんと味噌汁と焼き魚の横に、甘いスープ(糖質が高い)。
……ちょっと困りますよね。
ランキング記事では「味の種類が豊富!」とポジティブに書かれていても、その中に甘い味と甘くない味がどういう比率で入っているかまではなかなか書かれていません。バリエーションが6種類あっても、5種類が甘い系なら実質的な選択肢は少ない。
ここは購入前に確認しにくいポイントで、購入後の後悔にもつながりやすい。「甘いプロテインに飽きてスープに切り替えたのに、結局甘かった」というのが一番もったいないパターンです。
商品ページの成分表や味の説明をよく読むか、口コミで「甘さ」に言及しているレビューを探してみてください。
視点3 — たんぱく質の「原料」まで見ているか
たんぱく質の量だけでなく、何から作られたたんぱく質かも確認したいポイントです。
プロテインスープに使われるたんぱく質原料は、大きく3種類あります。
| ホエイ (牛乳由来) |
ソイ (大豆由来) |
ピー (えんどう豆由来) |
|
|---|---|---|---|
| 吸収速度 | 速い | ゆっくり | 中程度 |
| 腹持ち | 普通 | 良い | 良い |
| アレルギー | 乳アレルギー注意 | 大豆アレルギー注意 | 比較的少ない |
| スープとの相性 | 乳風味が残ることがある | 加熱で風味が馴染みやすい | クセが少ない |
| 特徴 | アミノ酸バランスが良い | イソフラボンも摂れる | 植物性で選択肢が広い |
ランキング記事のスペック表に「原料」が載っていないことは珍しくありません。でも、味の好みやアレルギー、食事のポリシー(植物性にこだわるかどうか)に直結する情報です。成分表の「たんぱく質」の欄ではなく、原材料名の欄を見る習慣をつけてみてください。
視点4 — 「続けられるかどうか」はスペック表には載っていない
たんぱく質量、カロリー、価格——ランキング記事で比較されるのはだいたいこの3つです。どれも大事な情報ですが、実際に毎日続けられるかどうかは、数字だけでは判断できません。
noteで11種類のプロテインスープを1ヶ月間飲み比べたライターさんの体験記事が話題になりましたが、あれが読まれている理由は「スペックではなくリアルな感想」が書いてあるからです。
数字で比較した後に、もう一歩踏み込んで考えてほしいポイントがあります。
味の飽き。 1種類の味を30日間毎日食べられるか。食べたことがない味を想像するのは難しいですが、「味のバリエーションがあるか」と「1つの味が飽きにくい設計かどうか」は別の話です。バリエーションが10種類あっても、味が濃すぎて毎日は重いかもしれない。逆に3種類しかなくても、出汁ベースのあっさりした味なら毎日の食卓に馴染む。
食事との相性。 これは視点2とも関わりますが、スープ単体で美味しいことと、食卓に並べて違和感がないことは別の話です。甘い味はおやつ感覚には良くても、朝食の味噌汁の代わりにはなりにくい。自分がいつ、何と一緒に食べるかを想像してみてください。
1杯の量感。 飲み終わった後に「これだけ?」と思うか、「ちゃんとスープ1杯分だな」と思うか。カロリーや栄養とは別の、気持ちの満足感の問題です。食事の一部として食卓に置くなら、お椀一杯分のボリューム感があるかどうかは意外と大事。
どれも地味な話ですが、プロテインスープは「1回飲んで終わり」の商品ではありません。続けてこそ意味がある。だからこそ、可能なら1食分だけ試してから判断するのが一番賢い買い方です。
視点5 — 「1食あたり何円か」を計算しているか
ランキング記事では「○○円(税込)」とパッケージ単価が比較されていることが多いのですが、これだけでは本当のコスパは分かりません。
1袋に5食分入っている商品と15食分入っている商品では、同じ2,000円でも1食あたりの単価がまるで違います。
計算式はシンプルです:
パッケージ価格 ÷ 食数 = 1食あたり単価
さらにもう一歩。月額で考えてみてください。
1食単価 × 30日 = 月額コスト
| 1食あたり単価 | 月額コスト (1日1食 × 30日) |
|---|---|
| 200円 | 6,000円 |
| 300円 | 9,000円 |
| 400円 | 12,000円 |
| 500円 | 15,000円 |
この月額を見て「続けられるな」と思えるかどうかが、実質的な判断基準です。
ただし、安ければいいというわけでもありません。1食150円でもたんぱく質が5gしか入っていなければ、たんぱく質1gあたりの単価は30円。1食400円でたんぱく質10gなら、1gあたり40円。
「1食あたり単価」と「たんぱく質1gあたり単価」の両方を計算すると、見かけの安さに惑わされにくくなります。
ランキングとの付き合い方——メーカーの本音
ここまで5つの視点を書いてきましたが、「じゃあランキング記事は見なくていいのか」というと、そうではありません。
ランキング記事は複数の商品を一覧で比較してくれるので、存在を知るにはとても便利です。「こんな商品もあったのか」という発見がある。
ただ、メーカーの立場から正直に言うと、ランキング記事はアフィリエイト報酬の高い商品が上位に来やすい構造があります。これは記事の書き手が悪いのではなく、ウェブメディアのビジネスモデルとしてそうなっている、という話です。
だから「ランキングを信じるな」と言いたいのではなく、複数のランキング記事を見比べてみてください。3つの記事で順位がバラバラなら、順位自体にはあまり意味がない。一方で、どの記事にも名前が出てくる商品は、少なくとも「主要な選択肢」ではある。
そして、この記事で書いた5つの視点——たんぱく質量と食事の関係、甘さ、原料、続けやすさ、1食あたり単価——を頭に入れた上でランキング記事を読み直すと、数字の並びの奥にある「設計思想の違い」が見えてくるはずです。
プロテインスープを「食事の一部」にするという考え方
最後に、私たちKOREDEが大切にしている考え方を書かせてください。
プロテインスープは「プロテインの新しい形」として紹介されることが多い商品です。でも私たちは、少し違う角度から考えています。
プロテインスープは「スープ」の進化形だ、と。
日本の食卓には、もともとスープの居場所があります。味噌汁、コンソメスープ、ポタージュ、鶏がらスープ。食事の最初に温かいスープを一口飲むと、胃が温まって、体が「これから食事が始まるよ」と準備を始める。
その「いつものスープ」が、たんぱく質を少し多く含んでいたら。
食事の風景は何も変わりません。新しい習慣を始めた感覚もない。ただ、1日のたんぱく質摂取量がじわっと底上げされる。
「プロテインスープを始めた」のではなく、「いつものスープがちょっと変わった」。
そのくらいの距離感が、たぶんちょうどいい。

私たちのスープが1食あたりのたんぱく質量を10g前後に設定しているのは、この考え方に基づいています。スープだけで1食分のたんぱく質を摂りきる必要はない。ごはんがあって、おかずがあって、その中の一品としてスープがある。咀嚼して、糖質や脂質も一緒に摂って、体が栄養を吸収しやすい状態で食べる。
そのほうが、体にとっても、生活にとっても、自然だと思うのです。
よくある質問
Q: プロテインスープは毎日飲んでも大丈夫?
食品ですので、毎日召し上がっていただいて問題ありません。ただし、プロテインスープだけに頼らず、食事全体でバランスよく栄養を摂ることを意識してください。スープはあくまで食事の一部です。
Q: プロテインスープは温めないとダメ? 冷たいままでも飲める?
商品によりますが、温かいスープとして味を設計している商品は、温めたほうが美味しく召し上がれます。たんぱく質は温度で壊れるものではないので、栄養面での心配は不要です。
Q: プロテインスープとプロテインシェイク、結局どちらがいい?
目的によります。運動直後に素早くたんぱく質を補給したいならシェイク。普段の食事の中でたんぱく質を底上げしたいならスープ。生活スタイルによっては両方を使い分けるのも良い選択です。
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