ソイプロテインは、植物性タンパク質の優れた供給源として多くの人に愛用されていますが、時折「苦い」という感想を耳にすることがあります。今回は、ソイプロテインの苦みについて、その原因から対策まで詳しく解説していきます。
苦みの正体はポリフェノール
ソイプロテインの基である大豆には、サポニンというポリフェノールが含まれています。このサポニンには苦みがあります。
サポニンは泡立つ性質があり、大豆を茹でたときにでる泡やアクの中に多く含まれています。
サポニンの役割
サポ二ンにはコレステロールや中性脂肪の増加を防ぐ効果や、血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。それ以外にも、むくみ予防や抗酸化、抗炎症作用等があります。
BCAAも苦い
また、トレーニーの方などが好まれるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)も強い苦みがあります。ソイプロテインにも、BCAAは含まれているので、BCAAも苦みの原因の一つと考えられます。
子供は苦みを感じやすい
苦みがあると言っても、ほとんどの場合気にならない方の方が多いように感じます。苦みに慣れていないお子様など、敏感な方の中では、苦みを感じられる方がおられます。
また、ホルモンバランスの乱れでも味覚は変化します。妊娠中や更年期などホルモンバランスに変化が出ている時は、苦みに敏感になる場合があります。
苦みを感じる場合は?
大豆は温めることで苦みを感じやすくなる場合があります。温かいプロテインスープで苦みを感じる場合は、冷製もお試しください。また、塩を加えることでも苦みが緩和されます。
ビールやコーヒーではないですが、苦みは経験とともに慣れていく方が多いです。味覚は変化していくものなので、お子様の場合は、ソイプロテインは成長してから始められても良いかもしれないですね。
まとめ
ソイプロテインの苦みは、主にサポニンとBCAAによるものです。これらの成分は健康に良い効果をもたらすため、完全に除去することは望ましくありません。
苦みの感じ方には個人差があり、特に子供や特定の状況下の大人は敏感になることがあります。
温度や調理法を工夫したり、他の食材と組み合わせたりすることで、苦みを和らげることができます。
また、多くの場合、時間とともに苦みに慣れていくので、徐々に摂取量を増やしていくのも良い方法です。
ソイプロテインの豊富な栄養価値を考えると、苦みは十分に許容できるものかもしれません。それぞれの味覚や好みに合わせて、最適な摂取方法を見つけていくことをおすすめします。