今日はちょっとセンシティブなお話です。最近はサプリなども医療機関で取扱われるようになってきて、少しずつではありますが、まっとうなものもでてきていると思います。自分で言うのもなんですが(;^ω^)
健康食品はオールグレー
「健康食品てあやしいと思いますか?」
私はあやしいものが多いと思いますし、基本的にほとんどがグレーゾーンというか、むしろ、白と黒がはっきりしすぎていて、それ以外は薄かろう、濃かろうです。
この濃度感は、誰にもわかりません。
誰にもわかりませんというと大げさな気もしますが、良くも悪くも法律というものはそういうものですよね。二元論で語れないから、裁判官や弁護士がいるわけです。
たぶん健康食品会社の多くはみんな、「うちは薄めのグレーです。」という姿勢だと思います。「うちは真っ白です」という健康食品屋さんは、むしろ嘘くさい気がしますね。
※今日の内容は2022年5月時点の個人的見解なので、参考にされる方などはご自身の責任でやってくださいね。(薬機法や規制はコロコロ変わるのですよ)
あやしい健康食品の見分け方
というわけで、今日は、誰でもわかるあやしい健康食品の見分け方の2つを紹介してみます。これをやってるところは、基本NGなので、普段買っているものや見ているものが、もし当てはまった場合はちょっと注意したほうがいいと思います。
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人体へ効果や効用を与えるかどうか
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土日と深夜早朝に広告が大量
①人体に効果や効用を与える
この説明が少しややこしいので、わかりやすくするために化粧品で説明してみます。
肌に塗って良いと定められているものは、基本的には化粧品か、医薬部外品か、医薬品です。あと、塗っていいとは言われていませんが、例外的に雑貨というものもあります。
上記4つの違いというのは、効果の違いです。
化粧品とは
この④つを説明する上で指標となるのが化粧品です。化粧品というのは、
人の身体を清潔にしたり、キレイにしたりするもので、身体に緩和なもの
です。効果としてぎりぎり言えるものは、“潤いを与えることによる保湿効果”ぐらいまでです。
ここでいう保湿効果というのは、潤いという水分が肌を覆うというだけで、肌の上に乗ってるだけで、肌自体の保湿力が上がったわけではないので、これはセーフです。水がのってるんだから濡れてる=潤ってるという意味です。
これが、「潤いが浸透する」とか、「肌の保湿力がアップ」というと濃いグレーです。(アウト?)浸透って、肌の中に入っちゃってますよね。入っちゃいけません。また、浸透すると言わないでも分子のサイズが小さいと浸透しちゃったりします。これで、結果的に肌の状態が良くなったとしても、それを言ってしまったら一発アウトです。真っ黒。#医薬部外品であればOKのものもある
じゃあ言わなければいいのかというと、そうです、言わなければセーフです。ただ、自分では言わないでも、それを買ってくれたお客様が言ってしまったら、場合によってはアウトになります。(ここ2〜3年厳しくなってます。個人の感想ですとか、インフルエンサーが言っているというのも以前は薄かったようですが、今はアウトです。)
効果があるのはアウト
話を戻して、肌の状態が良くなるというのは、明確に効果がありますよね?効果が出ていいのは、極端に言うと医薬部外品か医薬品だけです。一部、化粧品でも言っていい効果というのがあって、それが保湿なんですね。保湿以外にも50ぐらい言えることはあるのですが、ここでお伝えしたいことは、メーカーが言える効果というのは決まっているということです。
健康食品は効果を一切言えません
本題です。健康食品は人体に効果を与えてはいけません。仮に与えても言ってはいけませんし、お客さんが第三者に言ってもいけません。(化粧品のように言っていい効果があるのは、その基準を満たしている栄養機能食品や機能性食品だけです。)
それだけであればわかりやすいのですが、ものすごくややこしくていて、同時に各社が頭を捻らせているルールが、
「効果を暗示させてはいけない」
というルールです。極端に言うと、以前はキーワードを言っていいか、言っちゃいけないかだけで、ある意味でわかりやすかったのですが、暗示させてはいけないというのは、わかりやすくいうと、
“イメージさせちゃいけない”
ということでもあります。だから、写真であったり、キーワードは一切使ってないけど、ダイエット食品のページを一通り全部見て「これ、痩せそう!」と、10人中10人が思ってしまうようなのはアウトです。
(´・∀・`)ヘー
アウトかセーフかは、担当者次第
これまでの話で行くと、普段見ている健康食品て全部アウトな気がしませんか?
私はアウトな気がしますし、同時に「私のサイト大丈夫かなぁ…」と常にガクブル状態です。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
※弊社のページはすべて薬機法チェックの第三者機関を通しています。それでも、冒頭述べたように凡例やルール改正でコロコロと変わるので不安なんですよ^^;
じゃあ、どうやってこの暗示をクリアするかですが、これは自社側、相手側の担当者次第なんです。#ここが腕の見せ所?
アウトセーフの審判の儀
アウトかセーフかの審判の儀は、突然メールや電話でやってきます。
審判「オタクのコレ、どういう意味?」
薬機法担当者の腕の見せ所です。ここで、華麗に
自社「あ、これですか、(ぜんぜん違う意味の話)ですよ。どうかしましたか?」
審判「こういう風に思われる方がいるようなんですが?」
自社「え、そうですか?まぁ、言われてみたらそうとも言えるかも知れませんね。そういう風に勘違いされる方もおられるかもしれないので、ややこしいんで◯◯に直しときますね。」
ここで、百戦錬磨の自信がある方は戦ってもいいですが、弱小企業が戦っていいことは、万に1つもありません。少しでも論理が破綻したら、一発ですし、一度目をつけられたら、しばらく監視対象になります。気持ちよく、「直しますね〜。」といいましょう。
あやしいダイエット食品の見分け方
話は戻り、あやしいダイエット食品の見分け方です。これも表現の仕方でセーフにもアウトにもなりますが、明確なアウトとセーフは決まっています。
◎セーフなダイエット
- 食事制限
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カロリー差
ダイエットは英語では食事制限という意味です。カロリーや糖質が他に比べて高いや低いというのは、あくまでも商品の話なので、それを食べることをダイエットと言う分には問題ありません。
◎アウトなダイエット
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痩せる
痩せると言っているものは、基本全部アウトです。
わかりやすくいうと、それが“人体”に影響・反応があるかどうかが一番のポイントなんですね。食事制限は、言葉なので説明は省きますが、カロリー差や栄養差というのは、あくまでも他の食材と比べているだけの話で、人体への影響の話ではないんですね。
栄養素は?
栄養の話も出たので栄養の話もしておくと、栄養食品というのは、足りないものが入っているというだけで、その足りないものがカラダをどうこうすると言っちゃうとアウトですが、入っているというだけで、それ自体が効果を発揮していると言わなければ問題ありません。
でも、イメージされる可能性は高いよね?
仰るとおり高いです。だから、まともな健康食品メーカーはここを示す根拠を持っているし、基本的に大げさなことはいいません。もし審判の儀が突然やってきても大丈夫なように準備ができています。
最後に
今回は、あやしい健康食品の見分け方ということで書いてみましたが、書いてる途中で私自身も、「やっぱりややこしいな〜。」と思い、今日書いた内容も勉強したことがある人じゃないとわからなさそうな気がする…という気がしてきましたが、その商品を食べるなり飲むなりして、
①「痩せる」とか「痩せた」と書いているダイエット食品はアウト
②インフルエンサーが「痩せる」とか「痩せた」と書いててもアウト
ということだけ、知ってもらえればいいかなと思いました。とは言え、②に関しては、全部のインフルエンサーを監視し回ることも現実的ではないので、話題になりすぎたらアウトと言う感じではあります。もう少し踏み込んだ話をすると、メーカー提供品だろうなぁという感じで、商品を持ってる人やキレイすぎる写真などで、痩せたとか言ってるやつは、完全にメーカー側の意図が入っているのでそこは危うい会社だなぁという感じです。
あと、②“土日と深夜早朝に広告が大量”の話もしようと思ってましたが、長くなりすぎたので、端的にいうと、今日書いたルールをガン無視で広告を出してくるメーカーがあり、その特徴の1つとして、チェック機関が休んでいる時期に大量にNG広告を出してくるメーカーがかなり多くいるので、その時間帯にいっぱい広告がでるなぁと思うことがあったら、あやしいメーカーである可能性を疑ったほうがいいですよというお話でした。